足利ものがたり文化の会 前田/伴パーティのブログ バナナン日記 |
こんにちは
前回1月25日のナラノキは予定通り、ガドルフのビデオを観ての感想・反省を出し合った後、今年の物語を決めました。 結果は・・・オッベルと象です 事前のメールアンケートで候補になっていた他の物語は ・土神と狐 ・やまなし ・竜と詩人 (←オトナな物語がやりたい、とのこと) ・葡萄水 でした。 土神以外は一通りその場で読んだりCDを聞いたりしてみました。 来ていたメンバーはそろって「とりあえずCDになっているのをやりたい」という方針で一致。 なんやかや話しているうちに、今年はグララアガアと叫んでみようという気分に。 ということで、みなさんLET’S Grah-rah-gah! 次回は2月15日(日) 12:00~17:00 場所 GBM です 今年やりたいことを話し合って、オッベルやって、ワークショップにもちょっと顔を出す予定。 で引き続き、ガドルフの感想と、アユム君のダンスの報告です↓↓ ガドルフの感想としては ・視覚のガドルフ役はそれぞれ個性があって良かった。 ・ある意味キレイ過ぎた?もっと熱いものが噴くような感じがあってもよかったかな。もう少し練習時間があれば・・・。 ・動きの「切れ」が鈍っている気がする(高齢化?)→練習に体を動かす体操などを取り入れることにしました。 ・言語班の稲光りは、視覚的になっていた。もう少し場面ごとに意味をもたせたかった。 ・観てくれた人の感想がききたい!→できればどなたかコメントを! といったところでした。総合的にはまあまあの出来というところでしょうか。前回来れなかった人で感想のある方もぜひコメントを。 さて、次は年末のアユム君のダンス 当日は関東ナラノキの面々と合流、ダンス終了後は会場近くに住んでいる竹下コウ君の部屋でお茶しながらダンス談義。これがなかなか楽しかった。 阿部とし君が感想を書いてくださいましたのでご紹介します。(関東のナラノキだよりから一部手を加えて転載、遅くなってスミマセン)。 具体的にどんなダンスだったのか、という説明も加えようかと思いましたが野暮になりそうなのでやめておきます。 -------------------- 舞台は疲労を伴っていたというよりは、 疲労が舞台を仕上げていた。 辺りに散ったペットボトルやゴミも、現代社会を反映してそれ自体が引きずっている匂いなどは乏しく、むしろその痕跡を掻き消すかのように、どこか均一でのっぺりしたものであった。 『帝国、エアリアル』 生きづらさを感じるあなたたちへ。 身体、社会、日本をえぐる。 とある。 生きづらさとは、意味や観念とに上手くとり就くことができぬ時、人が疲れとして経験するものを言うのだろう。 存在の自己自身への遅れ、ずれが、ここでは本質的でこの時、就かれているひとよりも、疲れているひとのほうが、はるかに明晰なのだ。 この明晰さのなかでひとは、不可能と可能を、自己と他者を、どうにもならない事象とをより深く知るというよりは、思い知らされることになる。 疲労の極みにあって、それを覚醒と呼びたいのだが、意識が覚醒しているとき欲望がひどい渇きをつれてきて見知らぬ誰かを渇望する。 ぶつかること、しがみつくこと、傷つけることしかできないかたちで。 関係の飽和状態なのだろう。 抑えうるぎりぎりのところにあって、それまでに張り過ぎてしまった糸から可塑性が消え、プツンと切られてしまうようにして、おそらくあの粗暴な力を誘発させてしまう。 受動性の極みにある暴力性とでも呼ぼうか。 大橋氏が見ていた風景。 切断された身体の部位と、精巧な人体模型にみられるような、蝋人形や自動人形、癲癇、癇癪の発作、カタレプシー、そっくりな二人の女性、相似や模倣、反復などのすべては、ないはずのもの、一度深く抑圧うけたものの可視化であった。 わたしたちを規定しているものは何かという彼の言葉からはじまる帝国エアリアルに夢や安直な希望は用意されていない。 なるほど確かに現実は何か約束がちがったように倫理もなければ、救いもない。 この空中楼閣の根拠のなさを、彼は真摯に見つめているのだ。 その意味において彼は誠実に足る人物である。彼が見つめている風景にはじまって、そうした自覚と意識を以て生育されたものでなければ信用などできない。けれど作家たるもの、そこへ帰着させることが仕事ではないはず。 一体、これまでに生きやすい社会などというものが在りえただろうか? 遠くギリシャの時代に、およそ人性が確立されて以来どれほどその歩みを進めたのかを考えるだけで十分であろう。 人間。およそ人間が住まうところ対立と軋轢、嫉妬や卑劣な行為を繰り返し、愛を語り自己犠牲を覗かせては、その反対側で、いつまでも戦争を止めようとしないではないか。 実相はここにある。現実はこの中だ。 否、否、否、断じて否である。 否定すべきは、この現実ではない。 そうではなく、限られた言葉をいくつも組み合わせそれを現実だと思い込んでいるカラクリであって、そうした自己欺瞞にこそ厳しく向けられなければならないのだ。 この生きづらさこそが、まずは現実だからだ。 だからこそ、雷鳴轟く光の明滅の中、ぶつかり傷つけることしかできない音の連続に身をやつし、壊れた現実の欠片をたったひとりで積み上げていく、そんなダンスが見たかった。 ぼくらは生きているのだぜ。毎日、文句を言いつつも、それでも生きてるじゃないか。 だったら、幽霊なんかじゃどうしたってできはしない生きてる証しをここに、打ちたてようじゃないか。 それが大人の仕事っていうものだ。 ぼくは、そう考えて帰りの電車に飛び乗った。
by maepa
| 2009-02-04 22:02
| まえぱナラノキ
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パーティ スケジュール
・金曜日
幼児 16:30~17:30 幼児小学生 19:00~20:30 ・土曜日 幼児小学生 18:30~20:00 中学生以上 20:00~22:00 ・火曜日 幼児小学生 17:30~19:00 ・場所は山川町の活動スペースGBMです。 ・お問い合わせ 前田 :0284・42・3854 伴携帯:090・9310・9912 カテゴリ
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